コラム

借金のご相談解決例

借金のご相談解決例~自己破産の場合①

借金のご相談解決例~自己破産の場合①

自己破産は最後の手段というイメージがあることから、なかなか思い切って実行に移せないという人も多いのではないでしょうか。しかし、実は自己破産によるデメリットは、ほとんどありません。今回は自己破産について、よくあるケースを例に挙げて、説明していきます。

ご相談内容

会社員のAさん(女性)は、独身で賃貸マンションに一人暮らしをしており、自家用車を所有しています。

Aさんは友人の借金の連帯保証人となっていたところ、その友人が逃げてしまい、自分が借金を肩代わりすることになってしまいました。Aさんは仕方なく消費者金融から300万円を借入し、友人の借金を返済していきます。
しかしその後、Aさんは消費者金融から生活費も借りるようになります。借入先も次第に増え、借入額が600万円になったところでもう支払いは不可能と気付きました。

Aさんは自己破産を考えましたが、どう手続きしたらよいかわからず、相談に訪れました。

今回のポイント

Aさんは賃貸住まいで、財産としては自家用車しか持っていませんから、自己破産しても車を手放すか、車の評価額相当額を支払えば済みます。評価額が低い場合は、支払うことなく保有することもできます。また、現職が警備員や株式会社の役員などの場合は、自己破産すると職を辞さなければいけなくなり、破産手続中はこれらの職業に就けません。しかし、Aさんの場合は会社員のためこれらには当てはまらず、仕事を辞める必要もありませんでした。つまり、Aさんの場合には、自己破産によるデメリットは少ないと言えます。

Aさんの借金は、元々は友人の借金を肩代わりしたことが発端ですから、一旦借金をリセットして、生活設計を立て直すのが良いと考えられます。

対応の流れ

1. Aさんが相談のため来所。自己破産手続を受任。
2. 司法書士より各消費者金融に受任通知を発送し、取引履歴の開示を要求。
3. 各社の取引履歴をもとに借入状況を調査。
4. 今後の返済計画を検討した結果不可能と判断。自己破産の方向で決定。
5. 借金の返済がストップしている間、司法書士の諸経費32万円の分割支払いを計画。
6. 諸経費を受領後、裁判所に自己破産申立。
7. 免責決定が出て、借金が免除になる。

結果

Aさんは、自己破産したことにより、各社の借金を全て免除してもらうことができました。車は価値が低く、車を手放すこともありませんでした。つまりデメリットはありませんでした。

なお、自己破産の情報は7年程度信用情報機関に登録されるため、Aさんはこの間は新たに借入をすることは困難です。しかし、Aさんには元々浪費癖もなく、会社員で安定した収入もありますから、これといった不都合はなかったようです。また、Aさんは自己破産したことを会社に知られることもありませんでした。

Aさんは、「自己破産したことで人生をやり直すことができて、本当にうれしい」と、笑顔を浮かべていました。

対応日数

約8カ月(諸経費の積立期間+3カ月程度)

費用・諸経費

22万円
※月5万円で5カ月後に諸経費の支払いを完了し、その後裁判所に申立て

自己破産をすると、国が発行する機関誌である「官報」に破産者の情報が掲載されますが、これを一般の人が見ることはほとんどありません。そのため、自己破産した事実を会社の人や近所の人に知られる可能性というのは、かなり低くなっています。借金の支払いが困難なときは、自己破産した方が良い場合もありますから、まずは専門家に相談してみてください。