コラム

借金のご相談解決例

借金のご相談解決例~自己破産の場合②

借金のご相談解決例~自己破産の場合②

病気で働けなくなったことが理由で借金を重ねてしまい、支払い不能の状態に陥ることもあるかもしれません。このような場合には、先々の返済計画を立てるのが困難ですから、早めに借金をリセットし、病気の回復を目指した方が安心です。今回は、自己破産が人生をやり直すきっかけになったAさんの事例をご紹介します。

ご相談内容

Aさん(男性)は、奥さんとお子さん1人の3人暮らし。IT関係の会社で営業職に就いていましたが、精神的な疲労が重なったことが原因で就業困難になり、休職することになってしまいました。

しばらくは奥さんのパート収入だけで生計を立てていましたが、生活費や通院費で出費が重なり、消費者金融からお金を借りるようになったAさん。やがて借入は合計5社800万円になり、毎月の返済額は15万円にのぼってしまいました。

Aさんは新たに収入を得ることもできず、毎月の支払いも困難になってしまい、どうしたら良いかわからずご相談に訪れました。

今回のポイント

Aさんはご相談の時点で安定した収入がないにも関わらず、800万円もの借金を抱えてしまっています。働ける目途が立っていないので、具体的な返済計画を立てることもできず、明らかに支払い不能の状態です。このような状態では、Aさんは精神的にも大きなストレスを抱えることになってしまうでしょう。まずは自己破産により借金をリセットし、精神的な負担をなくした上で今後の生活設計を考えるべきものと思われます。

なお、現職が警備員や株式会社の役員などの場合は、自己破産すると職を辞さなければいけなくなり、破産手続中はこれらの職業に就けませんが、Aさんは会社員のため、こうした不利益もありません。奥さんが連帯保証人になっている借金もないため、Aさんが自己破産することで、奥さんへの影響もありません。Aさんの場合には、自己破産によるデメリットは少ないと言えます。

対応の流れ

1. Aさんが相談のため来所。債務整理を受任。
2. 各消費者金融に受任通知を送付。取引履歴の開示を要求。
3. 取引履歴をもとに残債務を計算し、支払い計画を想定してみるも、不可能と判断。
4. 自己破産する方向で決定。
5. 借金の支払いをストップし、司法書士の諸経費の分割返済を計画(30万円を月10万円×3カ月で)。
6. 諸経費を受領後、裁判所に自己破産申立。
7. 免責決定を受け、借金が免除になる。

結果

自己破産後免責決定を得たことにより、Aさんは借入している全ての債務が免除になりました。7年間は信用情報機関に自己破産の情報が登録されているため、新たな借入はできませんが、その間に生活を立て直すことができますから、むしろ好都合です。
自己破産後、Aさんは精神的な負担が減ったことから病気も回復し、仕事にも復帰することができました。自己破産が人生をやり直すきっかけになったのです。

Aさんが人生の再スタートを切ることができたのは、家族に相談して理解してもらえたことが大きいでしょう。また、自己破産したことは周りに知られることもなく、奥さんやお子さんにも影響はありませんでした。

対応日数

6ヶ月

費用・諸経費

22万円
※月々7万円で3カ月後に諸経費を払い終わり、その後裁判所に申立。

家族への影響を恐れて自己破産をためらっている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、自己破産が家族に与えるデメリットはそれほど大きくないこともあります。借金を重ねて返済の目途が立たず、生活していくのが困難な場合、家族のためにも早めに対処した方が良いでしょう。