
携帯・スマホも買えなくなる!? 債務整理後の新たなローン審査について
債務整理を行い借金を完済をした場合、新たなローンやクレジットカードの作成が行えるのでしょうか。ここでは、債務整理後の新たなローン審査についてと、意外と知られていない債務整理と携帯電話の購入についてご紹

借金の返済が困難になった場合には、債務整理をして生活の立て直しをすることができます。債務整理には任意整理、個人再生、自己破産といった手続があります。
お金が足りなくなって金融業者から借金したけれど、その借金が返せないうちにまた借金をしてしまうということもあるでしょう。こうして借金を重ねているうちに、多重債務者となってしまい、毎月の返済額が支払い可能な額を超えてしまうということが起こります。
借金が膨らんで、毎月の支払いが困難になってしまった場合、そのままにしておけばどんどん悪循環にハマっていってしまいます。借金を滞納すればその分延滞利息がかかってしまいますし、払っても払っても一向に残債務が減らないということになってしまいます。
債務整理とは、今ある借金を整理して、支払い可能な状態にすることです。借入時の約束どおりの返済ができなくなった時、金融業者と交渉して支払期日を延期してもらったり、残債務を減らしてもらうことができる場合もあります。また、裁判所に申し立てをして、債務を免除してもらったり、減額してもらったりすることもできます。
債務整理の方法として一般に利用されているのは、任意整理、個人再生、自己破産の3つになります。このうち、任意整理以外は裁判所に申し立てて手続を進めなければなりません。
任意整理とは、裁判所を通さず、任意で債権者と交渉して返済条件を支払可能なものに変更してもらう方法です。個人で債権者と交渉しても取り合ってもらえませんから、任意整理をするならば弁護士や司法書士に依頼しなければなりません。
個人再生は裁判所に申し立てをし、再生計画にもとづいた返済を3年続けることを条件に、債務を大幅に減額してもらう手続です。債務は10~20%程度まで減額されますが、個人再生を利用するには条件がありますから、誰もが利用できるというわけではありません。
自己破産は、多重債務などに陥って借金の返済が困難になった場合に、裁判所に申し立てて借金を帳消しにしてもらう手続です。自己破産では、債務を免除してもらえる代わりに、財産を持っていればそれを失ってしまうことにもなります。
借金の返済が困難になったので債務整理をしたいけれど、家族にバレるのではないかと心配な人もいるでしょう。そもそも、個人で借金をした場合、家族は保証人や連帯保証人になっていない限り支払いを要求されることはなく、債務整理をしようがどうしようが関係がないということになります。
債権者に任意整理を申し出たとしても、債権者から家族に取り立てがいったり、連絡が来るということはありません。
同様に、裁判所に自己破産等を申し立てても、保証人や連帯保証人になっていない家族には連絡が来ることはありません。ただし、手続の中で同居家族の収入証明書などを提出しなければなりませんから、現実に家族に内緒にしたまま手続するのは難しいと言えます。
当事務所では家計全体を見直すためにも、家族に内緒にしての手続きはおすすめしていません。